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The Boy Scouts?

ボーイスカウトは実に100年以上もの歴史があります。
ボーイスカウトの創始者であるベーデンパウエルは、1857年2月22日にイギリスで生まれました。
19歳で陸軍の見習い士官として赴任し、様々な訓練や経験を重ね、スカウト運動の基礎となる技能を身につけました。
帰国後、「祖国イギリスの青少年が真の自己に目覚め、神の愛の実践が出来る社会人に育成することにより、平和がこの世にもたらされ、人々が本当に幸福になれる。そのために自分が青少年に協力して行かなければならない」との信念から、1907年にイギリスのブラウンシー島で20人の少年とともに実験キャンプを行ったのが、スカウト運動の基と言われています。

現在では、世界215の地域と国において活動が行われ、総スカウト人口は2800万人超という世界規模の非常に大きな組織です。

ボーイスカウト運動の教育

ボーイスカウト運動には次のような特徴が上げられます。

  1. 青少年の自発活動であること

  2. 青少年が、誠実、勇気、自信、および国際愛と人道主義を把握すること、健康を築くこと、人生に役立つ技能を体得すること、社会に奉仕できることの人格・健康・技能・奉仕を4本柱としていること。

  3. 幼児期から青年期にわたる各年齢層に適応するよう、年齢に応じた部門があり、それぞれのプログラムが一貫していること。等があげられます。しかし、ボーイスカウト教育が他の青少年団体と異なるところは、そのプログラムにあります。それは、「ちかい・おきて」の実践、班制教育、進歩制度、野外活動を取り入れていることです。

 

ちかいとおきて

ボーイスカウト教育は、どのようなときにも、どのような場でも、すべての活動は「ちかいとおきて」の実践を基盤において行われています。

「ちかい」は、自分自身に対して誓うものです。

■私は、名誉にかけて、次の3条の実行をちかいます。

  • 神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります。

  • いつも、他の人々をたすけます。

  • からだを強くし、心をすこやかに、徳をやしないます。

「スカウトのおきて」は毎日の生活の物差しとして自分の行動を律するものです。

  1. スカウトは誠実である。

  2. スカウトは友情にあつい。

  3. スカウトは礼儀正しい。

  4. スカウトは親切である。

  5. スカウトは快活である。

  6. スカウトは質素である。

  7. スカウトは勇敢である。

  8. スカウトは感謝の心をもつ。

小グループ活動(班制教育)

班は、少人数の少年たちにより編成されます。ボーイスカウトの班は、

  • 遊びの仲間により作られた、異年齢の集団

  • 仲間の一人にリーダーシップをとらせる。

  • 6~7人のグループで、一人ひとりが、班の運営のために明確な役割を分担する。

ことを特徴としています。班は、少年たちの自治のグループであり、指導力と責任感を養成する場所です。

 

進歩制度(バッジシステム)とターゲットバッジ・技能章課目

少年には、それぞれ持ってうまれた才能もあれば、成長するにつれて興味を持つようになった趣味やスポーツもあります。一人ひとりが、個性豊かな、可能性を秘めています。少年たちの成長にあわせ、個人を伸ばしながら、社会人として必要な資質をひとつずつ身につけさせるもの、それが進歩制度の考え方です。

進歩制度には、少年が必ず身につけるべき共通のもの(修得課目)と、各人の得意な技能や趣味を伸ばすもの(選択課目)があり、色々な活動を通じて課目の修得に努力していき、規定の課目を完修すると進級章が与えられます。

これに対して選択課目は部門により、カブ部門ではチャレンジ章(40 課目)、ボーイ部門ではターゲットバッジ(53 課目)、ベンチャー部門では技能章(68 課目)とそれぞれ名称が異なりますが、各人の興味や特技に従って選択し、技能を修得する課目が用意されています。

 

野外活動

ボーイスカウト教育での野外活動は、単なる戸外ではなくもっと広い、もっと大きな自然から学ぶことを意図しています。つまり、大自然を教場としているのです。大自然の中に身をおき、身体を鍛え、技能を磨き、知識と強い意志を身につけますが、中でも大自然の神秘に触れ、人のおよばぬ強大な力を感じるとき、創造主としての神を信じ、仏の加護に感謝する気持ちが生まれ、自然と信仰が芽生え育っていきます。

このような日常のスカウト活動を通じ育っていく信仰心が年齢を重ねていくに従い、より明確な形となり、神(仏)への努めを果たす社会人になっていくのです。

 

(日本連盟HPより)

ボーイスカウト創始者 ベーデン・パウエルの言葉

スカウトのおきての全てを、日常の生活や遊びの中で実行するスカウトは、少年の時だけでなく、その後、大人になってからも人生をうまくやっていくに違いないと私は信じている。

スカウト活動は、父親が子供たちに持って帰る新しいおもちゃのようなものだという冗談がある。というのは、最初にこのおもちゃと遊びふけるのは父親だからである。そう、スカウティングも、これと同じでないといけない。

人間は一生かかっても到底返済できないような債務をその母親に負うている。けれども、これに対して彼のできうる最上の返済は感謝の念をあらわし、そして自分が立派な人物となり、母の努力が実ったことを立証して見せることである。

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